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計画倒産の見方? コンテ日吉代表法人:(医)善智寿会 ≪令和2年9月26日≫

 2019(平成31)4月16日函館新聞に「善智寿会が事業停止 負債10億円」とのタイトルに続いて次のような記事が載っていました。

「飯田内科クリニックを経営していた(医)善智寿会は、2016(平成28)年には約13億4,000万円の売上高を確保したが、過大な設備投資負担で借入金に依存した経営が続き、2018(平成30)年に約1億2,400万円の赤字を計上。同年5月に飯田氏が理事長を辞任した。その後は山梨県甲府市の医療法人に勤務していた医師が理事長に就任したが、再建の道は険しく、事業を停止した。負債総額は約10憶円。」


 以前のブログ、「事業協定書 コンテ日吉」 ≪令和2年7月6日≫ では次のように記しました。

― 函館市で「生涯活躍のまち 日本版CCRC」構想、計画が持ち上がった時点で、飯田善樹氏に接近、取り込みを図ろうとした面々が集まってきました。

それが、草野グループです。ところが、前職(仙台市)での業務上横領が惹起し、結果として本人は実刑を受け、刑務所に入ってしまいました。残った草野グループの面々は、雲散霧消したのです。恐らく懐に入れられるものは入れて退却したのは想像に難くありません。― 


「医師は、病気は治せるかも知れないが、性格は治せない」、知人のドクターの言葉ですが、言い得て妙だと感心したことを思い出します。

 だからと言って断定はできないにしても、草野グループがコンテ日吉を巡る中で全く悪さをしなかったというのも信じられません。

 草野尚友事務本部長が逮捕された前後に、いわゆる草野グループの面々が雲散霧消していった事実はそれらを物語っていると言っていいかと思います。

 これらから、彼らが関与したと思われる案件の洗い直しは必須なのではないかと考えるようになってきたのでした。


 最初に記した新聞記事ですが、記事の出どころはどこなのか、裏付けを取った上でのものだったのか。関係者の都合のいいブリーフィングをそのまま記事にしたのではないか、と疑念を持つようになったのです。

 

 出所は明らかにできませんが、(医)善智寿会の決算書コピーを入手しました。

 それをもとに、記事の信憑性を問うてみます。


 記事その1⇒ 2016(平成28)年の売上高は約13億4,000万円。

 決算書から⇒ 第14期 自:平成27年6月1日~平成28年5月31日

        売上高 13億4,292万9,556円


 ※考察:売上高は一致するので、第14期決算を対象としたものと推察される。


 記事その2⇒ 過大な設備投資負担で借入金に依存した経営が続き・・・。

 決算書から⇒ 借入金 第14期 10億9,549万8,696円

         (短期:1億83万4,695円、長期:9億9,466万円)

          第15期 10億1,424万6,696円

         (短期:1億83万4,695円、長期:9億1,341万2千円)


 ※考察:1年間で8,125万2,000円が返済されており、計算上このまま推移すると12年余りで借入金ゼロとなる。

 ※参考:預貯金が約1億6,590万円、国保連合等の未収入金約1億9,676万円から未払金約3,600万円を差し引くと約1億1,600万円余りとなり、資金的に窮屈なものでないことが推察される。


 記事その3⇒ 2018(平成30)年に約1億2,400万円の赤字を計上。

 

 ※考察:第16期 自:平成29年6月1日~平成30年5月31日を対象としたものと思われるが、飯田善樹理事長は平成30年3月末には当地を離れているものの、前期までの実績(売上高13億3,335万円)からして大きな落ち込みがなかったことを考えると、いわゆる草野グループの財務処理、どのような歳出が行われたのか疑わざるを得ないのではないか。


 記事その4⇒ その後は山梨県甲府市の医療法人に勤務していた医師が理事長に就任したが、再建の道は険しく、事業を停止した。負債総額は約10億円。

 

 ※考察:新しく加藤裕彬理事長が就任したものの、山梨県甲府市「湯村温泉病院」内科医に在籍しており、当地函館での診療にはほとんど関わっていなかったようです。いわゆる名義貸しと言われるものです。

 負債総額約10億円は、前述したように金融機関からの借入金ではなかったかと思いますが、それまでの決算書から順調に返済してきたことが読み取れますので、加藤裕彬新理事長以下の経営責任となるのが常識的な見方ではないでしょうか。


 以上、記事内容を検証してみましたが、事情通は端から計画倒産を目論んでいたのではないかと指摘しています。

 彼らが(医)善智寿会に在籍していた当時の財務書類は破棄されていたとの情報も流布されていますが、それが事実だとするならば押して知るべしではないでしょうか。


 コンテ日吉を巡っては、代表法人であった(医)善智寿会、そして運営事業者の社会福祉法人善智会(現:函館みらい会)、㈱ハーモニーと不自然で不可解なことが多すぎます。

 ぜひ、情報をお寄せいただければと思います。


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by atsushi-kudou | 2020-09-26 14:48 | 新人議員「虚心平気」  

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