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コンテ日吉 平成31年3月定例会 ≪令和元年7月14日≫

 昨日、コンテ日吉の7月定例会でのやり取りを掲載したのですが、3月定例会での分を終えていませんでした。

アップする寸前、整理はしていたのですが、次に向けての準備、情報収集、分析、再構成等々に気をとられ、失念していたのでした。


いずれにしても、市の答弁に客観的な合理性は認められず、調べれば調べるほど疑問が生じてきます。事業者である医療法人社団 善智寿会、社会福祉法人善智会の代弁者に徹しているようにさえ思いました。


昨日の分をご覧いただく前に、ぜひ、これをお読みくだされば深甚です。


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◎工藤 篤 議員

 時間調整の都合上、大綱2点目コンテ日吉についてから始めたいと思います。

 まず、基本財産についてですが、12月定例会で、社会福祉法人助成申請書の添付資料4.財産目録によれば、現金預金が60,000千円、固定資産として計上している土地が97,723千円、合わせて1億57,723千円となり、これがいわゆる基本財産といわれるもので、登記簿の資産の総額と一致すると申し上げましたが、そういう理解でよろしいでしょうか。


〇保健福祉部長

社会福祉法人函館みらい会の基本財産は、平成29年4月30日現在財産目録において、特別養護老人ホームの敷地、その価格9,772万3,000円でございます。


◎工藤 篤 議員

分かりました。それで、登記簿の総額、資産の総額と一致するという、そういう理解でいいということでございますね。

それで、この現金6,000万円も基本財産の中に入っているという理解でよろしいですか。


〇保健福祉部長

社会福祉法人、当時善智会の設立時に寄附されました6,000万円については,運転資金として寄附を受けたものでありまして、また、法人の定款に現金

6,000万円とする基本財産の位置づけがないことから,これを基本財産としたことは誤りということでございます。


◎工藤 篤 議員

では、その是正はいつの時点でなされたのですか。


〇保健福祉部長

平成29年度決算において,これを基本財産としておりましたので、これは誤りでございまして,この点につきましては、最初の決算が平成30年6月が決算期でございましたので、その後すぐに指導監査に入りまして是正を求めたところでございます。


◎工藤 篤 議員

 基本財産では現金はないということですね。

それで、一般的に事業の先行きが分からない段階で6,000万円もの寄付をされる奇特な方はおられないでしょうから、常識的に考えれば医療法人社団 善智寿会若しくは飯田理事長ご自身だというふうに考えられます。


 それで、今、その基本財産が日吉町4丁目75番143の特別養護老人ホームの敷地4,327.48平方メートルということで、その価格が9,772万3,000円という理解でいいですか。


〇保健福祉部長

社会福祉法人函館みらい会の基本財産についてですが、特別養護老人ホームの敷地4,327.48平方メートルで、その価格は4月30日現在で

9,772万3,000円となっております。


◎工藤 篤 議員

 分かりました。

 それで、理事の住所要件についても議論してきました。

市は、社会福祉法上に理事の住所要件は記載されていないということですが、一方で、「函館市社会福祉法人の設立および運営に関する要綱」の中で、「実際に法人運営に参画できないと認められる者を役員として選任することは、適当でないこと。」、その中に「法人の事務所あるいは経営する施設から遠隔の地に在住する者等」と記載されています。

 これは、どのように解釈したらいいのですか。


〇保健福祉部長

「函館市社会福祉法人の設立および運営に関する要綱」の規定では、その中を読ませていただきます。

「次のような者で,実際に法人運営に参画できないと認められる者を役員として選任することは適当ではない」、このことの例示といたしまして、「遠隔の地に在住する者等」を記載しております。


したがって,理事会の出席要請に十分に応えられ,常に法人運営に参画できるのであれば,役員として適当ではないとまでは言えないものと考えております。


◎工藤 篤 議員

「社会福祉法人審査基準」の「第3 法人の組織運営」、理事の中に、「理事は、社会福祉事業について熱意と理解を有し、かつ、実際に法人運営の職責を果たし得る者であること。」と規定されており、それを受けて市の要綱、「法人の事務所あるいは経営する施設から遠隔の地に在住する者等」と、市はより具体的に定めたのではないですか。こう捉えた方が合理的な見方だと思います。


 法律があってそれに觝触しない範囲で条例が作られ、さらにそれらを補完するする意味で規則なり、要綱が作られる、というのが一般的な流れでありましょう。

 従って、社会福祉法上も制限はないから特に問題はない、というのは、自ら定めた要綱をないがしろにしていることになりませんか。


〇保健福祉部長

国の通知におきましても、本市の要綱と同様に,役員等は「実際に法人運営に参画できない者を名目的に選任することは適当でないこと」としておりまして,さらに理事については「社会福祉事業に熱意と理解を有し,かつ,実際に法人運営の職責を果たし得る者であること」と規定しております。

 

したがいまして,本市の要綱上において具体的な例を示しておりますが,実際に法人運営に参画できる方であれば,遠隔地に居住していることは妨げとならず,要綱をないがしろにしているというものではないと考えております。


◎工藤 篤 議員

くどいようですが、国の「社会福祉法人審査基準」には、「法人の事務所あるいは経営する施設から遠隔の地に在住する者等」との文言はないのです。市がわざわざ付け加えたのです。その意味するところを普通に考えたら、おかしいと思うのが普通の捉え方だと思います。

 

 民生常任委員会で、

「社会福祉法人の本拠地に籍を置く役員の数より、本拠地でないところに籍を置く役員の数が多い例の法人は、正直私の知る限りでは存じ上げない。」、とお答えしていた場面がありましたが、現場の声としてこれが本音でありましょう。

 

 結局、理事長自身が市に住居を移していない。週の半分ほどは来函しているとのことですが、そのこと一つとってみても事業がうまくいっていないということを物語っているのではないでしょうか。

そういうことを想定していたからこそ、市独自でわざわざそういう設定、規定を入れたものと思います。

当初にこの要綱の策定に携わった方々は、そうした知恵を出し合ったのではないでしょうか。先輩方の知恵を愚弄しているとしか思えません。そう考えられませんか。


〇保健福祉部長

市の要綱につきましては、平成17年度に社会福祉法人の指導権限が北海道から移譲された際に、それまで北海道が運用をしていた要綱を踏襲する形で整備し、取り扱いについても従前の道の例に倣っていたところであります。


理事の構成につきましては,地元の人だけに限定することよりも,遠隔地の人も含めて色々な情報を持ち寄ることなど,広い視野や観点を持って議論ができることも必要ではないか。

また、ただいま議員からお話しもありましたように、遠隔地の居住者のみで構成されてもよいのかなど、さまざまな視点から考えることも必要と思いますので、今後,北海道を始め各都市の実態も調査しながら,要綱の見直しも含めて整理・研究してまいりたいと考えております。


◎工藤 篤 議員

 地元の人だけに限定することよりも遠隔地の人も含めて色々な情報を持ち寄る云々のご答弁ですが、そんなのは屁理屈です。

 実際それでうまくいっているんですか。

地域の事情、実態を把握しないで事業を円滑に進めることなどできないと思いますが、ならば6名の理事の居住地を教えてください。


〇保健福祉部長

理事は現在6名となっておりますが、居住地の内訳は、市内に2名、函館市以外の道内に2名、本州に2名というふうになっております。


◎工藤 篤 議員

 以前、理事に草野尚友さんという方がおりましたよね。旭川市の医療法人社団「元生会」森山病院、法人若しくは経営本部長だった方です。

 森山病院から派遣されてきたのかまでは分かりませんが、いずれにしても巷間囁かれているところの旭川グループの一員かと思います。


 彼は、善智会の理事でもありましたが、医療法人社団 善智寿会の事務本部長に就き、実質的に経営の責を担っていたと聞いております。

医療法人社団 善智寿会と社会福祉法人善智会が表裏一体の関係であることが分かります。

 善智寿会の理事長は、もちろん飯田氏でしたが、登記簿を見ると平成30年5月3日に、山梨県富士吉田市に住所を有する加藤裕彬氏が理事長に就任しております。

 

 それで、お訊きしたいのですが、市は加藤裕彬氏とコンテ日吉関連について話し合いをしたことがありますか。


〇保健福祉部長

昨年、平成30年5月3日に加藤様は医療法人社団善智寿会の理事長に就任後,5月25日に新しい理事長として,副市長へ就任のあいさつにお越しになりました。

その際,事業協定を結んでいる代表法人として,福祉コミュニティエリアは国から日本で初めての日本版CCRCとして認められた事業であり,実現のため鋭意努力すると決意を述べられたところであり,また、高齢者施設の6月の入所受け入れ再開を控え,その準備の状況を合わせてご説明いただきました。


また、7月20日には,整備事業者の構成員との連携などについて話したほか、特別養護老人ホームでの中国人留学生の受け入れ予定など、多岐にわたって懇談しております。

 

また、8月5日には、地域再生協議会を当市で開催いたしておりまして、その際には整備事業の構成員13法人 代表法人を含めて13となりますが、その取り組みを自分の目で一つ一つ確認をし,少し時間をいただきながらも事業を確実に進めていきたいとの発言をその場でされたものでございます。


◎工藤 篤 議員

 医療法人社団 善智寿会の登記簿を見ると、今時点、正確に申し上げますと、この3月4日段階で、加藤裕彬氏が理事長となっております。

 ということは、コンテ日吉の代表法人として、その理事長としての責にあると理解されます。


 それで、先ほども触れましたが、善智寿会、いわゆる飯田病院グループの経営はもっぱら草野尚友本部長が仕切っていたようです。

 その草野氏が、仙台方面で逮捕されたと聞きました。詳しい情報までは把握しておりませんが、医療・介護関係での乗っ取りとか詐欺だと言われているようです。そういう情報は入っておりますか。


〇保健福祉部長

以前、善智会の理事でありました草野氏のその後の状況についてでございますが、一度理事になられた後、現在、善智会の理事としてはもう退任いただいており、私たちよく承知はしておりませんが、一部ちょっと私、記憶は定かではございませんが、どなたかが逮捕という言葉を出していたのは聞いたような気がしております。


◎工藤 篤 議員

 地元の人だけに限定することよりも,遠隔地の人も含めて色々な情報を持ち寄ることなど,広い視野や観点を持って議論できる人材が、こういう状況です。


 その草野氏が実質的に取り仕切っていた飯田グループ関連の病院が不正請求をしていたという話しがされているようです。

周辺からは、北海道厚生局がこの案件に関心を寄せているようだとの情報も寄せられていますが、市は押さえておりますか。


〇保健福祉部長

北海道厚生局の方からの情報では、誤りによる請求があったというようなお話は聞いております。


◎工藤 篤 議員

 聞いていらっしゃるんですね。

 誤りによる請求、それが不正請求です。

 それはいずれ返さなきゃならないということになりますが、しかし、その動機等について色々調べていったときには、さらなるものが出てくるのは明らかであります。


 それで次に、本事業開発事業者の選定プロセス、プロポーザル実施時の応募要件等について確認しておきたいことがございます。

 

 本事業は、医療法人社団 善智寿会を代表法人として11の構成員を有するグループに決定され、それぞれ事業展開してきましたが、事業統括に責任を持つのは代表法人である医療法人社団 善智寿会という理解でよろしいですか。


〇保健福祉部長

医療法人社団善智寿会は,平成28年8月福祉コミュニティエリア整備事業協定を締結した際には、エリア全体の事業展開を統括する法人となっておりましたが、平成30年5月、理事長が交代した後、代表法人並びに構成員の方々で様々協議を重ねまして、1月9日に福祉コミュニティエリア整備事業者の代表法人と構成員による全体会議も開かれており、代表法人から医療法人自体の経営の難しさですとか、それと現在エリアの中核施設となっております多世代交流センターの運営を担っております社会福祉法人函館みらい会、こちらが全体をとりまとめていくべきではないかという投げかけがあり、その意向が皆さんに示されたところ、構成員から中心として相応しいのは矢張り社会福祉法人函館みらい会だろうということで、皆さんの総意となり、その後構成員から代表法人を変更したいとの申し出をいただき、市がそれを承認し、現在は福祉コミュニティエリアにおいては特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人函館みらい会が代表法人となっているものであります。


◎工藤 篤 議員

 協定書の中でそのような代表の変更するとか、そういうことは確か書かれておりませんね。

 そして、このような大事なことが民生常任委員会に報告されておりますか。

 私どもとしては聞いておりませんので、この件に関しては、また後で議論させてもらいたいと思いますが、いずれにしても経営能力を有する者と 当時のことですが 財政力、資金力が担保されているという理解でいいですか。構成員全ての経営能力を対象としたものですか。当時のことですから。


〇保健福祉部長

経営能力とは、一般的には人材を育てる力や時代に対応し、先を見据える能力、決断する能力、コミュニケーション力と言われておりますが、福祉コミュニティエリア整備事業におきましては、エリアにおいて円滑な事業を展開する経営のノウハウなどがあることや計画する事業の運営を継続して安定的に実施することが可能である者を想定しておりました。

また、この経営能力につきましては、応募者である複数法人グループとして有していることとしていたものでございます。


◎工藤 篤 議員

 事業を起こし、運勢していくために資金力が必要です。そこが一番肝心だと思いますので、そういう意味でお尋ねしておりますので、お答えください。


〇保健福祉部長

財政面での評価につきましては、提出されました決算書類等を参考に評価項目の全体的な提案内容の実現確実性や総合的な評価という点において、そこに反映されているとともに、介護施設を整備する予定の構成員につきましては、地域包括ケアシステムを構築するための整備・運営する施設の施設種類ごとに、そういった点を評価するということとなっておりまして、その点において評価をしているところでございます。


◎工藤 篤 議員

 応募書類一覧という書類を見せてもらいました。その中に、法人の預金残高証明書等というものがあり、備考欄に「直近のもので、通帳等銀行の預金残高がわかるもの」と記載されていました。

 

それで、プロポーザルの評価項目ですが、財政面・資金力を裏づける項目はどこなのかと見たのですが、分かりませんでした。

どの項目が、それに当たるのでしょうか。


〇保健福祉部長

財務の状況の評価につきましては,評価項目の「全体的な提案内容の実現確実性や総合的な評価」、この項目と、「地域包括ケアシステムを構築するために整備・運営する施設」の施設種別ごとの項目、こちらに反映されております。


◎工藤 篤 議員

 今のご答弁では、あまりにも網羅的で、具体的に財政面・資金力を裏づけるものとしては理解できかねます。

 応募書類一覧にあるような、財政面、融資の取りつけやキャッシュフローなどを示す関連書類は、プロポーザル評価の対象として示されたのでしょうか。


〇保健福祉部長

プロポーザルの際には,応募者の経営状況を証明する書類として直前3年分の決算関係書類および事業報告書またはこれらに準ずる書類、また,各種の納税を証する書類などを求めており,これらについては,選定委員会に提出し,評価の参考としていただいたところであります。


◎工藤 篤 議員

 応募書類の一覧に戻りますが、融資見込証明書等、融資の確実性を証する書類について、代表法人:医療法人社団 善智寿会はどのようになっていましたか。


〇保健福祉部長

プロポーザルにおきましては、応募者は代表法人と構成員からなる複数法人グループとしており、応募者の中で実際に広域型特別養護老人ホーム,地域密着型特別養護老人ホーム、認知症高齢者グループホーム,地域密着型特定施設を整備しようと計画している構成員に対し、融資見込証明書等の融資の確実性を証する書類の提出を求めており、各々提出されておりましたが、介護施設の整備をみずから行う予定がなかった医療法人社団 善智寿会については提出を求めていなかったものであります。


◎工藤 篤 議員

今のご答弁には驚きました。

 今日の混乱を招いた一番の問題は、飯田グループの飯田理事長の失踪でしょう。

所在不明のようですから、敢えて失踪と言わせてもらいますが、そのことが発端だったのではないですか。

 そして、失踪せざるを得なくなったのは、不動産のすべてを共同担保として約29億円の根抵当権設定に加えて、運転資金等の借り入れも含めて総額40億円とも50億円とも囁かれておりました。つまり、財務上に問題を抱えていたのです。


 医療法人社団 善智寿会を代表法人として11の構成員を要していますが、その中に社会福祉法人函館善智寿会設立準備委員会が名を連ね、後日、社会福祉法人善智会になりました。

 医療法人社団善智寿会の理事長も社会福祉法人善智会の理事長も飯田氏です。

確かに両者は法人形態は違いますが、実際上、医療法人社団善智寿会の存在なくして社会福祉法人善智会は成り立たないのは周知の事実です。

 そういう中にあって医療法人社団善智寿会の財政状況を確認しない、端から条件の中に入れていなかったというのは信じられません。

 この件に関しては、当局も大きな関心を持っていると情報が入っております。納得のいくようにお答えください。


〇保健福祉部長

プロポーザルの実施に際しては,善智寿会を含め,応募者の複数法人グループを構成する全ての法人から,応募者の経営状況等を証する書類を提出いただいております。

プロポーザルでは、構成員それぞれが役割を果すことによって事業を形成するというものになっており、そうした中で介護施設の整備を行う構成員は資金調達の見込みを裏付けるものとして融資関係の書類の提出を求めていたものでございますが、先ほどご答弁申し上げましたように、善智寿会は新たな資金調達を必要とする事業計画がなかったことからその提出を求めていなかったものであります。


ただ一方で,福祉コミュニティエリア内の特別養護老人ホームの施設整備のため,当時,飯田理事長が代表となっていた社会福祉法人函館善智寿会設立準備委員会からは,融資の確実性を証する書類として,「融資する用意があることを金融機関が証明する書類」が提出されていたところでありますので、飯田元理事長自身、そういった融資を受けられる状態で当時はあったというふうに理解をしております。


◎工藤 篤 議員

 融資を受けられる状況であったという判断ですね。

 しかし、実態としてはそうはならなかったんですよね。根抵当権29億円ですよ。そのほかに表での運転資金等も含めて、40億円、50億円、60億円と仰る方がおります。

確かに噂としてはそうですが、実際に失踪したというような状況を見たときに、それが本当なのかなというふうに思うわけです。


医療法人社団善智寿会の経営状況というか財務体質に懸念を抱いていた方が結構いたらしいのです。

 飯田グループはずいぶん手を広げているが大丈夫なのだろうか、と、私の耳にさえ届くのですから事情通というか業界の方々には知れ渡っていたのでしょう。

 そういうことがありましたので、飯田グループが事業展開しようとしていた特別養護老人ホーム等が入所延期との報道に、やはりあの話しは真実性があるんだと思った次第です。

 それで、市民からいろいろ聞かれましたので、調べているうちにどうも合点がいかない点が出てきたということです。


 大雪によるアスファルト舗装の不陸や実母の病気治療だとかを入所延期の理由と報道され、市もそのままなぞって仰っていましたが、私に限らず本気にしている方は少なかったと思いますよ。

 財務上で二進も三進もいかなくなったので、夜逃げ同然で姿をくらましたのでは、と、憶測も含めてでしょうが巷間囁かれていました。

 

 先ほども申し上げましたが、グループ関連の登記簿を調べて見ましたら個人財産も含めて共同担合として極度額29億円の根抵当権が設定されておりました。

 6月定例会でも触れましたが、ご存じでしたか。


〇保健福祉部長

かつての 飯田グループと言わせていただきますが 飯田グループの抵当権の状況など、現在分かっているかというお話だとのご質問だと考えますと、その後、ご質問がありましたので調査させていただきまして、おおよそは確認しているところでございます。


◎工藤 篤 議員

 現在はおおよそは確認したと、それは私が6月議会で資料を作って提示したからでしょう。きちんと分かるように話してくださいよ。

 つまり、逆に言えば、こういうことが当時分かっていれば、医療法人社団善智寿会を代表法人とするこのグループがプロポーザルに成功することはなかったはずなんです。そのことが問われているんですよ。


 次に進みます。6月定例会で、同僚議員のプロポーザル選定委員構成および選定理由の質問に対し、「本事業は、地域包括ケアシステムのモデル的なエリアとすることなどから、福祉に限らない幅広いまちづくりをするという観点から、福祉や介護に加え、都市計画などに識見のある大学などの教員3名、市職員3名の6名構成」という答弁でした・


同じく財務状況のチェックに対しては、「経営状況を証明する書類として直前3年分の決算関係書類及び事業報告書、またはこれらに準ずる書類などを求め、選定委員会に提出し、評価の参考とされたが、特に問題はない。」との趣旨のご答弁でした。


 また、「提出された財務状況を知るための決算報告書などの資料が非常に薄いこと、また、それらをチェックする会計士など専門職の審査員が含まれていないこと、判定基準が非常に分かりづらいこと、また、審査員メンバーが公表されていないこと」などを指摘していました、同僚議員が。

まさしくそのとおりだと思いました。


 改めて指摘したいのは、事業を行う上での財務上の担保です。

 市職員3名のうち当時の保健福祉部長がメンバーになっていたとのことですが、後の2人は決算書を読み込むことができる方ですか。

また、大学の先生方は、確か福祉に関係する委員になっている方なのではないかと推測されますが、その方々が財務関連に通暁しておられる方ですか。教えてください。


〇保健福祉部長

委員は、前にも申し上げましたが6名でございました。

委員のうち、市職員3名,まちづくりや都市計画,福祉を所管する部長として,企画部長,都市建設部長,保健福祉部長の3名が担っておりました。


また,学識経験者の3名の委員のうち2名は,平成24年から現在まで,介護保険施設等整備・運営事業者の選定等に関する有識者会議の委員を務められており,介護関係の施設整備や運営に関する識見があり,事業者の選定に際しては,財務関係書類を含めた応募書類を審査する機会や経験もあったと考えております。


◎工藤 篤 議員

 企画部長、都市建設部長、保健福祉部長の3名、当時のことを見ると固有名詞はすぐ調べることができます。

 また、学識経験者3名のうち2名は云々とありますが、有識者会議の委員を務められたということですね。これも調べれば分かることができます。


 私は、この人方の実名を出して、自分の責任でもってこれを選定したんだと、堂々と言えるような場をつくるべきだと思いますよ。責任を持って、補助金6億幾ら、そして道路や水道なども含めて6億幾ら、13億円に亘る市税が投入されているんですよ。

 このことをちゃんと腹に持って責任ある答弁をしてもらいたいし、責任ある行動をしてもらいたいというふうに思いますよ。


次に進みます。福祉コミュィティエリア整備事業において、函館市と医療法人社団善智寿会は事業協定書を結んでおりますが、第13条で、「医療法人社団 善智寿会等は、その責に帰すべき事由により、市に損害を与えたときは、その損害に相当する金額を損害賠償として市に支払わなければならない。」と規定されています。


公共工事の場合、発注者リスクの回避のため、履行保証制度などで措置されておりますが、本事業の場合、CCRC(生涯活躍のまち)に指定されている中で、当初計画に全く届かない状況は、つまり、待機者に対応できていないなど、市の介護行政に支障を来しているのではないかと思います。


こういう場合を想定しての債務保証制度にある役務的保障措置、平たく言えば、事業がうまくいかなければ、他の事業者に代行させるなどといった措置を講じておくことが考えられなかったのかお伺いします。


〇保健福祉部長

市と事業者が協定を締結いたしましたのは,その事業者による事業展開,運営、事業用地の売買など将来の見通しが立っていた時点でございまして、将来的な事業者交代の認識というものが無かったことから,そうした代行措置は事業協定では講じておりませんが,この度の皆さんの総意により代表法人の交代の申し出があり、市が承認するという形をとらせていただきました。


この事業協定の目的は,市と事業者が福祉コミュニティエリアの整備基本構想、こうしたものを基本としたまちづくりの実現に向けて,お互いに協力し合うと、それが目的の協定書でございます。

今、何も達成されていないというようなお話がございましたが、実際にあそこにはドラッグストアはもう既にオープンしております。スーパーマーケットも今年の秋にはオープンするということで契約がなされたと聞いております。


そんな中で多くの皆さんが住宅地を購入し、家を新築し、もう越して来られた方もたくさんいらっしゃいます。

そしてまた、多世代交流センターでは多くの方が週に何度も健康教室に通っていただく、また、子ども達が学校の帰りに寄っていただく、この間も高校生が学校の帰り、勉強する・・・(「そんなこと聞いているんじゃないよ」も声あり)そういうことが行われておりますので、先ほど何もなされていないというお話がございましたので、状況はそのようになっているとお話しさせていただきました。


◎工藤 篤 議員

 肝心の特別養護老人ホームが100名展開して55名位だというふうにしてお聞きしておりますが、そこが基本なんですよ。

 そのことに対して、6億円、道路とか水道も含めれば13億円の市税が投入されているんですよ。

 確かに住宅とかそういうものはできていますよね。しかし、あれは商売でしょう。市から安く土地を買って、それを住宅にして売払っていますよね。その会社も札幌市ですよ。地域経済の中で還流なんかしていませんよ。

 まあ、いいでしょう。


 次に、確かに協定の締結時点では,一部の事情通は別にして将来的な事業者の交代の認識は無かったのでしょうね。まさか、こんなことになると思っていないんですよ。きちんとしらべなかったから。

 だからこそ代表法人である医療法人社団善智寿会の資金力も含めた経営能力に思いを致すべきだったんでしょうね。もっとも、市長案件の最たるものでしたから事務方にそれを求めるというのは酷というものです。


 ただ当時、巷では、どうせプロポーザルをやったとしても、もう決まっていることだからという声をたびたび聞きました。

 これは、聞き捨てならないと当時の担当部長と課長に、世間ではこういう話が持ちきりだ、まさか本当ではないだろうな、誤解の生じないように慎重に当たった方がいいと思うよとアドバイスをしたことを思い出します。


 さて、今一度、飯田理事長の失踪に触れますが、一般的に、取るものも取り敢えずという状態で、失踪することは少ないようです。

平成30年2月21日に引渡しが行われ、3月27日、突然開業延期の申し入れたまでの間、何があったのか非常に興味があります。


登記簿を見ますと、平成30年5月31日に変更という形で、資産金2億317万円が7,949万円に減額されております。その差は、1億5,221万円です。

 医療法人社団善智寿会、いわゆる飯田グループ病院周辺から、使途不明金が1億5千万、飯田理事長がこれを持ち逃げしたのではないか、というような憶測が囁かれております。

 会社経営が悪くなっていく段階では、当座のキャッシュを確保するため、消費税や社会保険料の未納等が行われるとも聞いております。これらを調べていくことが必要ではないかと思います。

 先ほど申し上げましたが、当局も大きな関心を持っております。当局に調べられる前に、やっぱり議会も含めてこの事情をきちんとしていく必要があるのではないかと思いますので、そういう意味では議会としても百条委員会などの設置も検討していくべきではないかというふうに思ったりもしております。


 それで、10月10日、コンテ日吉を巡って、工事代金の一部が未納として民事訴訟が起こっているとの報道がなされました。

具体的には、社会福祉法人善智会と株式会社ハーモニーに対して、小泉建設と建築設計事務所ティーアンドパルスが約5,000万円の支払いを求めています。

民事案件とは言え、「日本版CCRC(生涯活躍のまち構想)」として国に認定された事業であり、多くの補助金も支出されている関係上、成り行きがどうなっていくのか心配であります。


特に、追加工事と言われるものが、コンテ日吉の運営及び事業に関わるものであったら、補助事業者としての市に火の粉が被らないかの懸念があります。

10月17日に第1回口頭弁論が行われ、11月21日に第2回口頭弁論が非公開の電話会談という形で行われ、年明けの1月10日午後2時、さらに2月20日と進展していますが、市として、これらの情報はお持ちなのでしょうか。


〇保健福祉部長

まずは、口頭弁論の日程など、そういったものについては,函館みらい会の方からお伺いしておりますとともに、その内容につきましても私たちの方でも確認をさせていただいているところであります。


◎工藤 篤 議員

私も関心がありましたから、4度ほど裁判所に行って閲覧してまいりました。

 そして、それをメモして文章化したものが手元にあります。

 それを見ますと色々あるみたいなんですが、本体工事に対して追加工事をしたと、それの契約書がないとか、あるとかということで、最初はそれぞれ論争しておりました。

 しかし、この間の2月20日の分を見ますと、コンテ日吉の方の弁護士、これは旭川の弁護士ですが、彼の書いた文章を見ますと、だんだん認める方向に行っています。仮に認めた場合、金額が高すぎるのではないかというところまで来ました。

 ですから恐らく、善智会、今は名前を変えたようですが、そこは5,000万円までは別にしても、それに近い、やっぱり補償をしなければならないのではないかというふうに私は感じます。

 それは個人の考え方だからまずいいとしても、そうなると善智会の財政状況はどうなっているんですか、どうなるんですか、心配です。

 情報によりますと、融資した金融機関が内部調査に入っているというようなことも聞きましたが、その辺はどのように押さえておりますか。


〇保健福祉部長

函館みらい会における、今後、運転資金がショートするのではないかといったご質問だと思いますが、函館みらい会におきましては、特別養護老人ホームが介護職員が足りないなどといった理由で入所が計画通りに進んでいないということで、介護報酬などについても見込通りの収入額となっていないというのは私たちも認識しております。


このような状況の中、今、議員のお話にもありましたけれども、融資した金融機関さんの調査というよりは、今後、資金繰りをどのようにしていったら経営が乗るかということで、金融機関の専属の計理士が入って毎週協議とチェックを重ねて、3月中にはその見通しを立てたいというふうなお話をしていたのを、私どもは伺っております。


◎工藤 篤 議員

 時間配分がまずくて、1項目は取り下げてもらいたいと思います。

 それで、この案件はやっぱり自浄作用をきちんとしなければダメだと思いますよ。幕引きを図るようなことをしないで、あからさまに、そのためにも私は、飯田理事長を引っ張り出して、話を聞く必要があると思います。

 何か行方不明みたいですが、色んな部分で市に迷惑をかけていますから、市がそれを告発するという手もあるんですよ。

 告発することによって、警察も受けると、司直が受けると、彼らの手によって行方不明者ということになると思いますが、探すということになりますから、是非そのことも含めてご検討を願いたいということを申し上げて、私の一般質問を終わらせていただきます。



by atsushi-kudou | 2019-07-14 23:03 | 獅子吼(ししく)とは  

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