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函館山からの夜景 29年6月議会 ≪29年11月24日≫

このことについても市民から提案を受け、組み立ててみました。

従来、日本三大夜景は、函館(函館山から望む夜景)、神戸(摩耶山掬星台から望む夜景)、長崎(稲佐山から望む夜景)と言われてきました。

ウイキペデイア(Wikipedia)にもそのように掲載されていましたが、この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です、という但し書きがありました。

つまり、公のお墨付きがあったということではなく、そう言われてきたので、そう思ってきたというのが妥当なのかなと思います。

そういう中、「夜景観光コンベンション・ビューロー」なるものが、新三大夜景として、札幌、神戸、長崎を認定したというのです。

その経緯については、以下に記していますのでお読みいただくとして、先般、長崎市を訪れる機会がありましたので、稲佐山から望む夜景をみてきましたが、函館の市街地の両サイドが海、海に挟まれた市街地という地形が、函館山からの夜景を如何に浮かび上がらせているかを再認識させられてきました。

ところで、ロープウェイで稲佐山に上がる途中、長崎の夜景が香港、モナコと並び「世界新三大夜景」に認定されたとのポスターを見つけました。

またしても、「夜景観光コンベンション・ビューロー」の認定です。

思わず笑ってしまったのが、それを決めたのが「夜景サミット2012in長崎」においてだったということでした。

たまたまご一緒した観光の方とそんな話をしていましたら、「函館市も夜景サミットを開催したらいかがですか」と冷やかされてしまいました。

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◎工藤 篤議員

函館山からの夜景についてお伺いします。

2015(平成27)年にWEBサイトで「日本新三大夜景(正式名:日本新三大夜景都市)」が発信され、その中には当市の名前がありませんでした。

とかく世間は、事の是非、本質は別にして一人歩きし、いつの間にかそれが是認されるということがあります。


そういう意味では、「日本新三大夜景」にケチをつけるつもりは毛頭ありませんが、正直言って残念に思っております。

この土俵に上がるのが得策かどうかは判断に迷うところですが、これらの分析はきちんとしていくべきだと思いますが、いかが捉えておりますか。

◇観光部長

日本新三大夜景都市を認定した「夜景観光コンベションビューロー」の報道発表資料によりますと、具体的な選出の基準は示されておりませんが、全国

4,500人の夜景観賞士が夜景スポットを選び投票し、その集計の結果、上位3都市が「日本新三大夜景都市」に認定されております。

夜景の評価方法は、それぞれの視点や様々な項目があるものと考えておりますが、本市では、2011(平成23)年に「函館山からの眺望」が、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに三つ星として掲載されるなど、函館市を代表する観光資源であることはもちろん市民が誇りとする風景であると認識しております。

◎工藤 篤議員

全国4,500人の夜景観賞士の投票によるとのことですが、夜景観賞士とは初めて聞きました。

これはどういうものなのですか。権威のあるものなのですか。

◇観光部長

一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが主催する,夜景鑑賞士検定の合格者が夜景観賞士とされております。

当該団体のホームページによりますと,この夜景観賞士検定は,夜景の魅力を知り,夜景の知識を深めることで日々の生活に潤いをもたらしつつ,夜景の観光的価値を理解していただくという趣旨のもと平成20年7月より開始されております。

◎工藤 篤議員

夜景鑑賞士というのは造語なのですね。その会社というか団体が、一民間団体が夜景鑑賞士というものを作り上げ、それに検定制度を導入して権威づけたと、そんな風に受け取れます。

それでその4,500人の夜景鑑賞士は、投票行為のその年に対象となる夜景を全て実際に見てから行ったのでしょうか。その辺は分かりますか。

◇観光部長

一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローのホームページにおいて,夜景鑑賞士の投票に係る詳細については,公表されておりませんことから,承知をしていないところでございます。

◎工藤 篤議員

分からないのですかね。「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」という孫子の兵法、名言がありますが、もう少しアンテナを張っていく必要があるのではないでしょうかね。まあ、いいでしょう。

さて、観光部での(平成27年度版)「函館市の観光」の「「夜景グレードアップ事業」には、

― 世界に誇るべき観光資源であり、これまで本市に多大の恵みをもたらしてきた「函館夜景」を、将来の函館市民へと引き継いでいくべき貴重な財産として保全しつつ、より魅力的な景観へと高めていくため、「函館市夜景グレードアップ構想・基本計画(平成18年6月策定)」に基づき、「世界一の夜景都市・函館」づくりを基本テーマとする各種事業(歴史的建造物ライトアップやガス灯風街路灯の整備等)に取り組んできたが、平成21年度に施設整備を完了し、平成22年度以降においては、ライトアップ施設を活用したソフト事業(まちあるき、ナイトツアー等)の充実や、新規施設に係るLED照明導入の検討を行っている。―

・・・、記載されております。

それで、事業としては済んだものと受けとめられるのですが、今後どのように考えているのでしょうか。

◇観光部長

本市ではこれまでも,「函館市夜景グレードアップ構想・基本計画」に基づき企業等からご協力をいただきながら歴史的建造物等のライトアップを行ってきたところであります。

函館山からの眺望は,函館観光の核をなす重要な資源であり,世界一とも称される夜景につきましては,市民が誇る美しい宝物として大切に保全し,さらに魅力あふれる景観にしていくため,まずは,まちの灯りがどのように夜景へ影響を及ぼすのか,どのような対策が有効なのかといったことについて,情報収集をしながら,各種施策を検討してまいりたいと考えております。

◎工藤 篤議員

夜景について、市民とお話しておりましたら、

「函館山からの夜景は函館市の財産であり、市民の財産。これまで有形無形に恩恵を受けてきた訳だから、市民としても夜景景観に協力できることはしていく必要があるのではないか。例えば、生活の光、灯りが函館夜景のぬくもりに貢献しているという話を聞いたことがあるが、各家庭でも一定の時間までは函館山方面の窓に遮光カーテンを引かないとか、もちろん防犯上の問題があるので一概には言えないにしても、そんな形での取り組みも考えられるのではないか。」

・・・、こんな提案をいただきました。

是非、そういう市民の思いを大切にして、一層函館夜景の充実に、今後のとりくみにご尽力いただきたいことを申し上げ、質問を終わらせてもらいます。



by atsushi-kudou | 2017-11-24 12:06 | 新人議員「虚心平気」  

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