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「市長、市議を一喝」-平成27年12月議会の出来事≪平成28年2月20日≫

 昨年、師走の15日、函館新聞に「工藤市長、市議を一喝」との見出しの署名(蝦名達也)記事が載っていました。
 一喝とは穏やかでないので記事に目を転じたら、共産党の紺谷克孝氏の「亀田地区統合施設整備」によって従来の施設の機能が縮小、廃止されるのではとの指摘に対して、
≪同市長は「廃止される機能はない。一つ一つを全て集約するもので、あたかも廃止、縮小するなどと誤解を招かないでいただきたい」と語気を強め、理解を求めた。≫(原文のまま)
・・・、という内容でした。

 私も亀田地区の5施設を統合するに当って廃止する分野について取り上げたので、報道通りとなれば私も一喝される議員にあたりますが、それはさて置き正確を期すため記事録を確認してみました。

 議事録には、
「今、紺谷議員から仮称市民プラザのことで説明会云々というお話がありました。その都度に廃止、縮小云々というようなお話をされてますが、廃止される機能はないですよ。
その地区の、一つ一つの地区からは確かになくなりますが、全てを集約して、その全ての中に全ての機能が入っているわけで、あたかも廃止するとか、縮小するという言葉はないじゃないですか。誤解を招かないようにひとつよろしくお願いします。」
・・・、とありました。
 この議事録を確認した限りでは新聞記事そのものに大きな祖語はありませんでした。

 ただ、市長答弁に、「それは違う。何を答弁しているんだ。」といったようなヤジが飛び交いましたので、議員席のすぐ後ろの席の記者がその議場の雰囲気を共有していないはずがありません。
 とするならば、市長答弁そのものを精査すべきだったと思います。少なくとも一般質問のやりとりを聞いていたら、おかしいと思うはずです。

 また、「一喝」という見出しの使い方に配慮が足りなかったことも指摘しておかなければなりません。
 広辞苑を括ってみたら、「一喝」とは「大きく一声で叱りつけること」、使い方として「老師の一喝にあう」「部下を一喝する」と例示されておりました。
 両者に師弟関係というか上下関係があるということを含んでの表現だと思いますが、市長と議員の間にはあてはまりません。
 
 週刊誌などでは、少しばかりセンセーショナルな見出しを付けることはあるようですが、「新聞」としてはいかがなものか、少なからず、読者はどう受け取ったでしょうね。
 凾館新聞は紺谷克孝議員の名誉を汚した、と私は思います。

by atsushi-kudou | 2016-02-20 08:38 | 新人議員「虚心平気」  

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