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同志社大学の東北での医学部開設断念、26年6月議会          ≪平成26年10月31日≫

10月23日配信の毎日新聞に「東北薬科大 教員公募方法巡り紛糾 新医学部運営協、来月再議論」との見出しのもと「医師の引き抜き防止策などを巡って議論が紛糾し、来月に再度議論することになった」との記事を目にしました。
 医学部新設にあたっての教員確保、平たく言えば医師引き抜きにより医師不足に悩む地域医療に影響がある等の懸念が予てから言われていたので、「やはりな」との思いで読みました。

 さて、同志社大学の医学部新設、これまでも何度か質問してきましたが、どうも市長ご自身の当初の意気込みが伝わって来ないように感じます。
失礼ながら、市長のプライドに触れるような表現もしてみたのですが、全然反応なし、全て部長答弁でした。

 それによりますと、函館市が考えている医学部新設は、
•新たな医学教育のシステムであるメディカルスクールを目指し、
•全人的医療者の養成を目的として道南地域に医師が根づく仕組みを検討し、
•臨床教育は地域の医療機関との連携協力のもと行う
・・・、とのことであります。
 そして、この考え方に基本的に賛同される大学と話し合いをして進めていく、と答弁していましたが、誘致する方が、それも大した財源の裏打ちもないのに随分強気だなと思わざるを得ませんでした。
 また、メディカルスクール一つとっても想いは想いとして分かるのですが、賛否両論があり、たとえ実現するにしても相当な時間を要するものと思います。
 あれやこれやで情勢分析が甘すぎるな、というのが私の捉え方です。

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◎工藤 篤議員
 次に、同志社大学の東北での医学部開設断念について、先に進めさせていただきますが、4月22日読売新聞、教育・学校に関するニュースや話題のコーナーで、同志社の医学部設置当面見送り、採算合わずとの記事が発信されてきました。翌23日、函館新聞の朝刊には、同志社東北での医学部開設断念、函館市の誘致検討継続という見出しの記事が載っていました。
 前回の議会で企画部長は、同志社大学に報告書を持って説明に上がった昨年の10月、以前と比べると若干トーンダウンしたのかなと感じたが、現在私どものほかに具体的にお話し合いを進めているところはないというお話は伺ったという趣旨の御答弁をいただきました。 
 そういう中で、東北での医学部開設断念という報道でしたので、東北での協議はあったのかと思ったものですから、その辺教えていただければと思います。

○企画部長
同志社における医学部設置についてのお尋ねですけれども、工藤議員今御指摘のとおり、10月に訪問した際には、確かに私どものほかに具体的に話し合いを進めている自治体はないと、今後も継続してお互いに情報交換しましょうということは確認したところでございます。

 12月になりまして、国がその東北地方に1校限定で医学部新設というその方針を決定しまして、ことしの5月を期限に新設構想を公募したというところでありまして、これを受けて同志社大学では医学部新設の一つのチャンスと捉えて、その設置の可能性について独自でシンクタンクによる調査も実施して検討を進めたようですが、お聞きしましたら、多額の支出による財政逼迫の懸念、それから教職員の人材確保の問題など、時間的余裕を持った議論ができないとの理由で今般の申請は見送ったというふうに伺っております。

◎工藤 篤議員
それで、その辺はよくわかりましたけれども、東北で検討したと、シンクタンク等を使ってということでございますけれども、それは相手方も含めて具体的に検討された事実が、そういう経過があったんでしょうか。例えばどこかの自治体とか、あったのか教えてください。

○企画部長
 この報道がなされたときも、私ども先方にですね、メールや電話で確認をさせていただきました。
 それで、この東北地方での医学部検討に至っての、例えばほかの自治体との連携とかですね、あるいは独自で行ったその調査結果についてお尋ねもしたんですけれども、部外秘ということでその辺の回答はいただけなかったところでございます。

◎工藤 篤議員
  済みません。後段の部分ちょっと聞こえなかったんで、もう一度お願いします。

○企画部長
 他自治体の連携とか、あと調査結果の内容をお尋ねしたんですけれども、部外秘ということで回答はいただけなかったところでございます。

◎工藤 篤議員 
済みません、その部外秘ってのがよく聞こえなかったので。
 それで、医学部は創始者新島襄の強い希望とのことから、確かに報道にあるように「当面は断念するが、医学教育実施の可能性については引き続き模索したい」との村田学長のコメントは額面とおり受けとめますが、新聞報道で報道された後段の部分、「市企画部は今後も双方で情報交換することを確認しており、現時点で影響はないとしている」とコメントしていますが、そのコメントは昨年の10月時点でのものなのか、それとも今回の報道に際してのものなのかお伺いしたいと思います。

○企画部長
 昨年の10月に訪問した際も私出向いたんですが、そのときは確認をさせていただきましたし、今回の報道があって電話等でやりとりした際も、私でなくて事務方ですが同じような内容は確認させていただいておりまして、今後も継続して情報交換をしていきましょうということになっております。

◎工藤 篤議員
 わかりました。
 それで、4月22日配信の共同通信社には、同志社の水谷誠理事長は、「申請は断念するが、医学教育の可能性については引き続き検討する」と話し、将来的に京都での医学部設置を検討することに含みを残したと掲載されていましたが、この記事は読みましたか。

○企画部長
 その内容は承知しております。

◎工藤 篤議員
  どう思いましたか。

○企画部長
 はい、同志社大学は創始者である新島襄の強い医学部設置という、そういうことに対して強い熱意といいますか、意欲を持っているなということをまず感じました。
 それと、京都への設置に含みと言いますのは、同大学では2008年に生命医科学部というものを新設するなどですね、キャンパスの再編とか、あとは医工連携いわゆる医学と工学の連携という、そういうものも進めていることも含めてのものというふうに理解しております。
 いずれにしても、同志社では学内に検討する部会というのを継続して設置ということになっておりますので、引き続き我々とは情報交換をしていきたいと思っております。

◎工藤 篤議員
 今部長のお話を聞いて、医学部と違ったそういう部分、たしか私の記憶では大阪のどこかの大学というかな、コンタクトをとって進めていくという記事、今手元にないんですが、そういう記憶がございますから、そういう意味では、京都でのというか、関西方面というか、そこのエリアからあまり出るつもりはないのかなというふうに私は思っていたわけでございます。

 下世話な言い方になるかもしれませんが、一度はお嫁さん候補の1人になったものの、そんな多くの持参金は用意できないし、何かしら相手方もはっきりしないと、いや結婚そのものを引き延ばしているふうにさえ感じられる。
でも親戚縁者には、あの素敵な方のお嫁さん候補の1人になったのよと自慢げにしゃべってしまった手前、絶対私を選んでくれ、心変わりはないはずだと信じて恋々としている乙女のように思われるんではないかなと。
まあいいでしょう。市長は、今の時点で大したお金を使ってないんだから、引き続き情報交換をしていくとおっしゃっておりますから、おやりになったらいいんではないかと思います。
でもどうなんでしょうね。お金だけでない、労力とか時間とかいろいろあるんでないでしょうか。

 それで、企画部長がそういう意向がある、前回の議会でですね、どっかほかのパートナーがあれば、いろいろ情報交換していきたい旨の御答弁をなさっておられましたが、そういう接触があるんでしょうか。

○企画部長
 同志社大学以外についてのお尋ねですけれども、ことしの4月ですが、かつてその医学部開設を検討しておりました北海道医療大学というのがございます。
そこを訪問しまして、私出向いたんですが、現在の状況について情報交換をしてきたところであります。

 同大学は、メディカルスクール構想を前、学内で検討した経過もありまして、その後、薬学部、歯学部を核に、近年は新たな学部を開設するなど、医療関連教育の充実に努めてきている大学ですけれども、意見交換の中では、大学側からは将来的には同構想による医学部設置の目指すお考えがまだあるということは確認したところであります。
このメディカルスクール構想と言いますのは、私ども検討でまとめました基本的な考え方と合致をしますので、今後また情報交換していきましょうという確認もしましたし、あとは同志社、それから今の北海道医療大学に限らずですね、またそういう大学もあればいろいろ情報収集してまいりたいというふうに考えております。 

◎工藤 篤議員
 何か部長の顔を見ると、メディカルスクールっていうふうにして受けとめられてしまって、また今メディカルスクールの話が出ました。
これはまた国の権限の問題でございまして、既存の6年制大学との関係等もございますから、これはなかなか難しいものがあるのかなというふうに思いますが、それはこっちに置いておいて、北海道医療大学というお話も今伺いました。
 
それで、今回東日本大震災後の東北の復興関連から特例として医学部の新設が認められました。
 当初2015年――平成27年春の開学を目指すとしていましたけれども、準備が整わないということで1年先送りになったのは御承知のとおりであります。
そして、3グループが申請手続を済ませ、この夏ぐらいには決定される予定とのことですが、この3グループに収斂するまでにもいろいろあったようでございます。
 最終的に宮城県が県立医科大学として申請する決断をしたようですが、いずれにしても大変な事業であるのは間違いのないところだと思います。

 それで、以前にも申し上げましたが、医学部新設を実現するためには、一基礎自治体と大学、総合病院と大学等々といろんな組み合わせがあるとは思いますが、昨年の10月8日に下村文部科学大臣が医学部新設について言及した際挙げた課題と条件を参考にすると、私どもに当てはめると、
1つは一基礎自治体の思いで完結できるものではなく、少なくとも同レベルの関係自治体等が1つにまとまり、設置場所と設置主体の調整には道知事が汗をかいてもらうと、もちろん卒業後当該地方の医師不足地域に定着させ、
さらに教員や看護師等の引き抜き等により、地域医療に迷惑をかけないと、
3つは特に今回の東北の一連の決着に自民党国会議員有志の東北地方に医学部の新設を推進する議員連盟、会長大森理森副総裁でしたが、一石を投じたのは事実として受けとめなければならない。つまり、広範な政治力、政治的な結集が必要だというふうに思うわけでございます。

 今たまたま北海道医療大学のお話が出ましたけども、実現するかどうかは別にして、これは函館だけの問題だけでなくて北海道全体として1つになって、そうすると釧路とかいろんな関係も出てきますから、その中でやっぱり意思統一をきちんと図っていく、そういう道筋が必要だと思いますけれどもいかがでしょうか。

○企画部長
 北海道との連携を初めとする取り組みについてのお尋ねですけれども、本市が新設誘致を目指している医師の養成機関と言いますのは、新たな医学教育のシステムであるメディカルスクールを目指す、それから全人的医療者の養成を目的として道南地域に医師が根づく仕組みを検討する、それから臨床教育は地域の医療機関との連携協力のもと行うという点を柱にしております。
 まずは、この考え方に対して基本的に賛同いただける大学とお話し合いをして進めていくことが先決であるというふうに考えております。
 いずれにしても、誘致の実現性ということを高めていくためには、当然その施設整備など初期投資に対する地域としての支援、それから国への働きかけも必要になってまいりますので、まずはその連携可能な大学との協議も進め、構想が動き出すということになれば、その北海道に対してもきちんと考え方も説明をして協力の要請というものも行ってまいりたいというふうに考えております。

◎工藤 篤議員
 先ほど触れましたけれども、東北での部分、連携していたけども土壇場になってから大学のほうがこれでは採算がとれないということで断念をして、しかし宮城県の知事が最終的には決断をして、結果どうなるかは別にしても、申請にこぎつけたというような状況がありますから、ぜひもっと大きな視点で北海道の中での位置づけをどうしていくか、そして道の力を借りていくということも含めて、そして地元選出の国会議員、党8区だけでなくて北海道全体の政治力を結集していくということも含めて、ぜひ取り組んでいただければというふうに思います。
 この件については終わりまして、・・・

by atsushi-kudou | 2014-10-31 16:42 | 新人議員「虚心平気」  

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