函館山からの夜景 29年6月議会 ≪29年11月24日≫

このことについても市民から提案を受け、組み立ててみました。

従来、日本三大夜景は、函館(函館山から望む夜景)、神戸(摩耶山掬星台から望む夜景)、長崎(稲佐山から望む夜景)と言われてきました。

ウイキペデイア(Wikipedia)にもそのように掲載されていましたが、この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です、という但し書きがありました。

つまり、公のお墨付きがあったということではなく、そう言われてきたので、そう思ってきたというのが妥当なのかなと思います。

そういう中、「夜景観光コンベンション・ビューロー」なるものが、新三大夜景として、札幌、神戸、長崎を認定したというのです。

その経緯については、以下に記していますのでお読みいただくとして、先般、長崎市を訪れる機会がありましたので、稲佐山から望む夜景をみてきましたが、函館の市街地の両サイドが海、海に挟まれた市街地という地形が、函館山からの夜景を如何に浮かび上がらせているかを再認識させられてきました。

ところで、ロープウェイで稲佐山に上がる途中、長崎の夜景が香港、モナコと並び「世界新三大夜景」に認定されたとのポスターを見つけました。

またしても、「夜景観光コンベンション・ビューロー」の認定です。

思わず笑ってしまったのが、それを決めたのが「夜景サミット2012in長崎」においてだったということでした。

たまたまご一緒した観光の方とそんな話をしていましたら、「函館市も夜景サミットを開催したらいかがですか」と冷やかされてしまいました。

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◎工藤 篤議員

函館山からの夜景についてお伺いします。

2015(平成27)年にWEBサイトで「日本新三大夜景(正式名:日本新三大夜景都市)」が発信され、その中には当市の名前がありませんでした。

とかく世間は、事の是非、本質は別にして一人歩きし、いつの間にかそれが是認されるということがあります。


そういう意味では、「日本新三大夜景」にケチをつけるつもりは毛頭ありませんが、正直言って残念に思っております。

この土俵に上がるのが得策かどうかは判断に迷うところですが、これらの分析はきちんとしていくべきだと思いますが、いかが捉えておりますか。

◇観光部長

日本新三大夜景都市を認定した「夜景観光コンベションビューロー」の報道発表資料によりますと、具体的な選出の基準は示されておりませんが、全国

4,500人の夜景観賞士が夜景スポットを選び投票し、その集計の結果、上位3都市が「日本新三大夜景都市」に認定されております。

夜景の評価方法は、それぞれの視点や様々な項目があるものと考えておりますが、本市では、2011(平成23)年に「函館山からの眺望」が、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに三つ星として掲載されるなど、函館市を代表する観光資源であることはもちろん市民が誇りとする風景であると認識しております。

◎工藤 篤議員

全国4,500人の夜景観賞士の投票によるとのことですが、夜景観賞士とは初めて聞きました。

これはどういうものなのですか。権威のあるものなのですか。

◇観光部長

一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが主催する,夜景鑑賞士検定の合格者が夜景観賞士とされております。

当該団体のホームページによりますと,この夜景観賞士検定は,夜景の魅力を知り,夜景の知識を深めることで日々の生活に潤いをもたらしつつ,夜景の観光的価値を理解していただくという趣旨のもと平成20年7月より開始されております。

◎工藤 篤議員

夜景鑑賞士というのは造語なのですね。その会社というか団体が、一民間団体が夜景鑑賞士というものを作り上げ、それに検定制度を導入して権威づけたと、そんな風に受け取れます。

それでその4,500人の夜景鑑賞士は、投票行為のその年に対象となる夜景を全て実際に見てから行ったのでしょうか。その辺は分かりますか。

◇観光部長

一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローのホームページにおいて,夜景鑑賞士の投票に係る詳細については,公表されておりませんことから,承知をしていないところでございます。

◎工藤 篤議員

分からないのですかね。「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」という孫子の兵法、名言がありますが、もう少しアンテナを張っていく必要があるのではないでしょうかね。まあ、いいでしょう。

さて、観光部での(平成27年度版)「函館市の観光」の「「夜景グレードアップ事業」には、

― 世界に誇るべき観光資源であり、これまで本市に多大の恵みをもたらしてきた「函館夜景」を、将来の函館市民へと引き継いでいくべき貴重な財産として保全しつつ、より魅力的な景観へと高めていくため、「函館市夜景グレードアップ構想・基本計画(平成18年6月策定)」に基づき、「世界一の夜景都市・函館」づくりを基本テーマとする各種事業(歴史的建造物ライトアップやガス灯風街路灯の整備等)に取り組んできたが、平成21年度に施設整備を完了し、平成22年度以降においては、ライトアップ施設を活用したソフト事業(まちあるき、ナイトツアー等)の充実や、新規施設に係るLED照明導入の検討を行っている。―

・・・、記載されております。

それで、事業としては済んだものと受けとめられるのですが、今後どのように考えているのでしょうか。

◇観光部長

本市ではこれまでも,「函館市夜景グレードアップ構想・基本計画」に基づき企業等からご協力をいただきながら歴史的建造物等のライトアップを行ってきたところであります。

函館山からの眺望は,函館観光の核をなす重要な資源であり,世界一とも称される夜景につきましては,市民が誇る美しい宝物として大切に保全し,さらに魅力あふれる景観にしていくため,まずは,まちの灯りがどのように夜景へ影響を及ぼすのか,どのような対策が有効なのかといったことについて,情報収集をしながら,各種施策を検討してまいりたいと考えております。

◎工藤 篤議員

夜景について、市民とお話しておりましたら、

「函館山からの夜景は函館市の財産であり、市民の財産。これまで有形無形に恩恵を受けてきた訳だから、市民としても夜景景観に協力できることはしていく必要があるのではないか。例えば、生活の光、灯りが函館夜景のぬくもりに貢献しているという話を聞いたことがあるが、各家庭でも一定の時間までは函館山方面の窓に遮光カーテンを引かないとか、もちろん防犯上の問題があるので一概には言えないにしても、そんな形での取り組みも考えられるのではないか。」

・・・、こんな提案をいただきました。

是非、そういう市民の思いを大切にして、一層函館夜景の充実に、今後のとりくみにご尽力いただきたいことを申し上げ、質問を終わらせてもらいます。



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# by atsushi-kudou | 2017-11-24 12:06 | 新人議員「虚心平気」  

観光客受入体制 29年6月議会       ≪29年11月6日≫

市民からのお話をいただいて、一般質問で提案させてもらいました。

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◎工藤 篤議員
 観光客受入体制というと少し大げさかも知れませんが、市民との触れあいの中で出てきたお話を私なりに咀嚼して一般質問の題材にさせてもらいます。
 本論に入る前に、新幹線開業から1年2ヵ月余り、昨年顕著に見られた開業効果も若干落ち着いてきたのではとの声もありますが、現状どのように受けとめ、今後、どのような予測を立てているかお話いただければと思います。

◇観光部長
平成28年度の来函観光客入込客数については,北海道新幹線の開業効果により,前年に比べ約66万人増の560万7千人と過去最高となり,新幹線開業後1年が経過した本年度の現状につきましては,ゴールデンウィーク期間中の各観光施設への入込状況につきましても,概ね堅調との情報を得ているところでございます。

今後におきましては,北海道新幹線の開業による新たな人の流れをより確かなものとしていくため,函館と青森,仙台,東京など新幹線や空路を使って広域的に回遊できる新たな観光ルートの形成をはじめ,外国人観光客が中国や台湾に加え,東南アジアを中心に拡大していく余地があることやオリンピック・パラリンピック東京開催を契機とする訪日旅行の高まりなどを背景とした海外プロモーションの実施や受入環境の整備などを進め,国内外からの観光客の維持・拡大に努めて参りたいと考えております。

◎工藤 篤議員
 概ね堅調ということですが、概ねということは、そうでないところもある、昨年からみると落ち着いたと仰る方々を表現していることかと受け止めましたが、いずれにしましても昨年は新幹線開業初年度としてのご祝儀相場、これからが勝負と考え、一つ一つ函館市の観光の魅力、ホスピタリティ度を高めていく必要があるかと思います。

 そこで、五稜郭電停付近から五稜郭公園方面への道案内標識についてお伺いします。
特に、北海道新聞前の交差点付近で迷っている観光客から五稜郭公園への道順を尋ねられることが多いというのですね。
そう言われて、その付近を散策してみたのですが、五稜郭公園への道筋がはっきり示されているようには思えなかったのですが、現状、どのように捉えておりますか。

◇観光部長
五稜郭公園前電停から五稜郭公園方面への案内標識等につきましては,周辺地域の地図を掲載した地図標識を4基,観光地等までの方向や距離を示す誘導標識を6基設置しているほか,五稜郭公園前電停から五稜郭公園までの歩道の路面上に誘導ラインを整備し,観光客のスムーズな誘導に努めているところであります。

◎工藤 篤議員
 歩道の誘導ライン、それはそれで有効なのでしょうが、冬になったら雪で隠れてしまうでしょうし、観光客の心理というと大げさになりますが、私なんか観光に訪れると、下はあまり見ませんね。どちらかというと目線と平行か、むしろ上を見ます。
 そういう意味では、より視野に入りやすい誘導標識等を考えてみてはいかがでしょうか。
 ともかく道新交差点付近に近づいたら「こっちが五稜郭公園に向かう通り」とはっきり分かるような仕掛けづくりがほしいと、その通りで会社経営をなさっておられる方からお話があり、私もなるほど尤もだなと思いましたので、一般質問させてもらいました。いかがでしょうか。

◇観光部長
行啓通りから五稜郭公園に抜ける交差点付近には,北海道や本市で各種案内標識を設置しているところでありますが,五稜郭公園への行き方に迷われている観光客もおられることから,改善する部分があると認識しており,よりわかりやすい表示とするため,引き続き北海道と協議を進めるとともに,地域の企業や店舗の協力を得ながら,案内表示の方法について検討してまいりたいと考えております。

◎工藤 篤議員
ありがとうございます。先ほど触れた会社の経営者は、「私どもも協力する用意がありますよ。」などとも仰っております。
 その協力がどのようなものなのかまでは聞きませんでしたが、いずれにしてもより具体的な形で観光客をおもてなししていきたいとの思いから発せられた言葉なのだと受けとめております。
 ぜひ、それらの思いを大事にし、一方でご協力をいただきながら、まずは五稜郭公園に至る通りの新しい姿を期待しておきます。


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# by atsushi-kudou | 2017-11-07 03:14 | 新人議員「虚心平気」  

60万回のトライ   ≪29年10月23日≫

 2月25日を最後に10ヵ月も更新していませんでした。私自身びっくりです。年々忙しくなっているのは事実ですが、ここまでサボっていたとは!

 去る10月14日(土)、函館映画鑑賞協会が、大阪朝鮮高級学校ラグビー部の花園大会への挑戦を、彼らを取り巻く日本社会の冷厳な現実をない交ぜながら描写したドキュメンタリー映画「60万回のトライ」を上映しました。
午前10時半、午後2時、午後6時半の3回の上映で、幕間にトークショーが設定され、私がトークゲストとして招かれ、ラグビーのあれこれをお話させてもらいました。

以下の文章は、当日配付のチラシに掲載したいので400字以内で書いてほしいと要請されたものです。

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スクラムを組むフォワードの第1線プロップから、試合中1度もボールに触ることがなかったという話を聞いたことがあります。
スクラムを押し、密集(モール・ラック)に体を張って入り、タックルし続けた中で、たまたまボールに触ることがなかった。ボールゲームなのに1回もボールに触ることがなかったというのです。それでもなおひたむきなプレーがチームメートのトライを引き出し、勝利に貢献していく、それがラグビーです。

「ワン・フォア・オール」「オール・フォア・ワン」、ラグビー界では使い古された言葉ですが、一人ひとりがそれぞれの役割を果たし、ひとつのボールを運ぶ中で仲間との濃密な関係が築かれていきます。

「60万回のトライ」は、朝鮮高級学校ラガーマンの花園への挑戦の日々を丁寧に写します。一方で、彼らの思いとは関係なく流れていく冷厳な現実、でも彼らは前に進みます。仲間とともに!


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# by atsushi-kudou | 2017-10-24 03:21 | 新人議員「虚心平気」  

新採用教員を育て、支える校内体制 28年12月議会           ≪29年2月25日≫

 今年初めての徹夜になりました。先月、5時というのはありましたが、徹夜は久方ぶりです。

議会を前にして一般質問等の準備をしているとき、時間を忘れてしまうことがあります。今日はそんな日でした。


 さて、昨年の12月5日午後7時頃、湯の川竹葉新葉亭の温泉から上がって貴重品入れボックスから携帯を取り出したら、着信履歴に息子の小学校時代の恩師の名前がありました。折り返し電話をしましたら、新採用教員の相談を受けているが、私にも聞いてほしいというのです。

 さっそく、伺ってお話を伺ったのですが、何と管理職からいじめを受けている由、これは聞き付けならんと人肌脱ぐことにしました。


 それで、市教委に本人へのサポートはもちろん校内体制に切り込んでもらうためにも、一般質問に取り上げるのも一つの方法ではないかとの合意に至り、以下のような顛末となりました。

 幸い、応対した教育指導課長が繊細で真摯な方で、まず本人の精神的支援を優先し、さらに教員としての力を付けるための指導・助言に努め、その上に立って次のステップに進むことにしました。


 いま7時28分、朝ドラ「べっぴんさん」を観てから休むことにします。


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◎工藤 篤議員

 「いじめ問題」は今なお大きな問題となっていますが、それだけに止まらず学級崩壊、モンスターペアレンツ等々、教員を巡る状況は厳しさを増す一方だと言われております。


 こういう中、中堅やベテラン教員ならいざ知らず新採用教員にとっては、とりわけ即担任を持った場合等には、非常に荷の重いものになるのではと危惧されます。


 従って、新採用教員を孤立させず、育て、支える校内体制が一層求められてきていると思いますが、現状どういう体制になっているのかお知らせください。


○学校教育部長


 新たに採用された教員は,採用された年から5年間,市内においては,南北海道教育センターで開催する研修会へ計画的に参加するとともに,その一方で,校内において,職務遂行に必要な事項に関する実務的・実践的な内容を研修することとなっております。

 
 そうした中,各学校においては,初任者が教師としての使命感や実践的指導力,また,幅広い知見を身に付けることができるよう,研修内容の工夫を行ったり,研修に専念できる体制づくりを進めるなど,新採用教員を支える校内体制の整備に努めているところであります。


◎工藤 篤議員


 新卒採用、いわゆる大学卒業後直ちに採用となる者、卒業はしたものの採用登録には至らず臨時採用として数年現場で経験を積んだ後採用登録される者、と大きくこの二つに分かれるとお聞きしていますが、同じ、新採用教員と申しましても、大きな違いがあると思います。


 実は、先月「自治体議会政策学会」主催の勉強会に出かけてきました。

 主とした講座名は「自治体の議会が今問われていること-減っていく議員定数と民主主義」でしたが、講師の先生が三重県教育委員長をされていたとのことで、教育についても多く語っておられました。

 
 最初に触れましたいじめ問題、学級崩壊、モンスターペアレンツ等々、教育環境、教員を巡る厳しい状況の中で、ノイローゼになって、「うつ」などの精神疾患に陥る新卒採用教員は珍しくない、程度の違いこそあれほとんどがそういう状況になる、とおっしゃっておりました。


 三重県の状況がそのまま当地にあてはまるとは限らないとしても、平成27年12月26日日付けの毎日新聞では26年度にうつ病などの精神疾患で休職した全国の公立学校の教員が5,045人で高止まり状況が続いている、と報道されておりますから、示唆に富むお話ではないのかなと思いました。


 ご答弁にあるように、市教委が色々とご努力なさっていることは分かりますが、ご答弁の趣旨が現場でどのように受け止められ浸透しているのか。いわゆる、新採用教員を抱える実践の場としての校内で、具体的にどのように行われているのか。そして、それらの実践を市教委がどのような形で把握しているのかをお訊きしたいと思います。


○学校教育部長


 各学校におきましては,組織的かつ継続的に校内研修を行うことができるよう,授業研究や生徒指導研修などを通して,ベテラン教員やミドルリーダーの教員が新採用教員の指導教員になるなど,新採用教員を育成していくための校内体制の工夫を図っているところであります。


 教育委員会といたしましても,新採用教員が個々に抱える悩みや課題等の状況を学校訪問や研修会等を通して細かく把握し,アドバイスを適宜行っておりますほか,校内体制のあり方について学校から相談を受けた場合には学校訪問し管理職に指導助言するなど,新採用教員が様々な悩みを乗り越え,児童生徒と向き合えるようサポートしているところであります。


◎工藤 篤議員


 なかなか質問の意図するところを理解してもらえないようです。

 ご答弁のようなことが全ての学校で実践されていたならば、わざわざここでこのような問いかけをしていないのでございます。

 前段、ご紹介した先生は、議員が教育を語るのであれば、少なくとも現場を見なければいけない。それも事前に通知しての行政視察とか、お膳立てをされた参観日などではなく、日常の姿をというのです。

だいたい参観日などは準備されたもの、例えば「今日だけはちゃんとやってね。今日だけは大人しくしてね。」などといった約束事で進められることが多いというのですね。


 日常の中での児童生徒はもちろん教員の姿、会話等を見ること、聞くこと、そういう中にこそ実態が分かるのだとおっしゃっておりましたが、今のご答弁の学校訪問は、事前に通知してからのものなのでしょうか。


 また、「校内体制のあり方について学校から相談を受けた場合は云々」とのことですが、一般的に言われる面子を優先する学校が、そもそも教育委員会に相談するのでしょうか。

 校内体制がうまくいってない学校が、それをさらけ出して市教委に積極的に指導助言を求めるものなのでしょうか。お尋ねいたしたいと思います。


○学校教育部長


 教育委員会では,初任段階研修の一環として,新採用教員の授業参観と本人との協議などを計画的に実施しているところでありまして,これは事前に通知して訪問する形をとっております。


 また,校内体制について相談を受けた場合はもとより,年度当初に行う学校経営について協議する訪問や,2学期に指導主事が学校の要請を受けて行う訪問,学校教育指導監が計画的に行う訪問など,それらの訪問の中で明らかになった課題につきましても,随時,学校教育指導監や指導主事が学校を訪問し,課題の解決に向けて管理職に指導・助言するとともに,継続的に状況を把握しながら,支援に努めているところでございます。


◎工藤 篤議員


 事前通知、学校側の要請、あるいは教育指導監の計画的な学校訪問等々、事前に準備されたものと受け止めました。

もちろん、そういう中で課題等が浮き彫りになり、その解決、改善に取り組まれていることだと思いますし、そのことを否定するつもりは全くありません。大変大事なことだと思います。

 しかし、どうなんでしょう。そういう取り組みだけで足りると思いますか。


○学校教育部長


 教育委員会といたしましては,計画的に複数回の訪問を行い,各学校の状況把握に努めてきているところでありますが,現在の取り組みで十分であるとは考えていないところであります。

 今後,よりきめ細かに各学校の状況を把握できるよう,学校訪問のあり方について工夫改善を図っていくとともに,新採用教員を含め一般の教員が抱えている悩み等を相談できる体制を工夫してまいりたいと考えております。


◎工藤 篤議員


 分からないことがあったら訊きなさい、何でも訊いていいから、とおっしゃってくださる先生がいます。そういう先輩、上司がおります。

 しかし、分からないことが分からないということがままあります。 

 もちろん、これはどこの世界にもあることですが、昔の徒弟制度のように、親方のやっていることを目で見て覚えろ、というような訳にはいかないのが教員という仕事だと思います。

 児童・生徒の前に、新採用教員だからという甘え、言い訳は許されません。それを自覚しているからこそ、自らの力不足に落ち込み、悩み、苦しむのではないでしょうか。


 そんなことは言われなくても市教委は分かっておられ、対策をあれこれ考え実行に移されている訳で、それはご答弁の端々に充分伺われます。

 そういう市教委の意を受けながら、例えばですよ、指導教員や教頭、校長などから他の先生がいるところで「新採用教員は50点もいけば御の字だが、あなたは一桁代だ。別な道を歩んだ方がいいのではないか。」などと言われるとしたら、身の置き場がなくなるのではないでしょうか。


 もちろん、叱咤激励の類いだとおっしゃるのかも知れませんが、彼ら彼女らの欲しいのは、そんな冷たい、突き放した言葉ではなく、サジェスチョンです。荒れた暗い海での灯台の光だと思います。

 少なくとも、新卒採用者は学力、能力的には、クリアーしているのだと信じます。だからこそ採用になったのだと思いますが、そういう彼ら彼女らを孤立させず、導き、育て、支えていく体制を、具体的に作っていかねばならないと思いますがいかがでしょうか。

○学校教育部長


 教育委員会といたしましては,南北海道教育センターにおいて新採用教員や経験年数の少ない教員を対象とした集いの場を企画するなどして,少しでも教員の悩みに耳を傾けられるよう努めてまいりたいと考えております。


◎工藤 篤議員


 南北海道教育センターにて新採用教員等の悩みに耳を傾けられるよう努めるとのことで、大変大事な取り組みだと思いますが、それだけでは十分とは言えないのではないかと危惧されます。  

 校内において、どんな理由、どんな経緯があったにしても新採用教員が追い込まれるようなことがあっては断じてなりません。


 折角の市教委の体制づくりと真逆のことが学校現場で行われていたとするならば、そこにメスを入れていく必要があります。各学校に風通しのよい体制を作ること、実務的には人望のある経験豊かな教員の指導体制の時間的な拡充、あるいは学校評議員とは別な外部からの血、いわゆる地域在住の教員OBをボランティアとして支援・協力を仰ぐなど様々考えられるのではないかと思います。

 以上、色々議論させてもらいましたが、新採用教員を孤立させず、育て、支えていく取り組み、体制づくりに一層のご配意を期待してこの項を終わります。



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# by atsushi-kudou | 2017-02-25 12:44 | 新人議員「虚心平気」  

遊休市有地を活用したエネルギー事業者の事業展開  28年12月議会   ≪29年2月4日≫

「生き馬の目を抜く」という故事があります。
 語源由来辞典には、「素早く事をする様。他人を出し抜いて利益を得る様。油断も隙もないこと。」と書かれておりましたが、海千山千のビジネス界ではよく聞かれる言葉です。

 緊迫感あるやりとり、丁々発止で渡り合うことなどは民間同士ではごく当たり前のことなのでしょうが、行政と民間との間ではあまり見られません。
 行政からの発注、あるいは行政への協力・支援要請等、一歩へりくだっての立ち位置を崩さないのが民間の有り様だと感じるからです。

 しかし、彼らは強かです。会社のため、利潤追求のため、言葉を変えて言えば彼ら自身が生きていくために、もちろん全てがとは言い切れませんが、それなりの言葉を発し、選びます。
 行政の場合、技術系の専門職は別にして人事異動がありますから、その折々に業務を掌握しているとは限りません。従って判断に迷うというか、相手の言うことをそのまま受け取ってしまうことがあります。

 私は30数年行政に携わり、多くの民間の方々とのお付き合いをさせてもらった中で、その人となりに感銘を受け、人生の指針となるような巡り会いもありました。しかし、一方で冒頭触れたような方々にも遭遇しました。

 幸い、私自身大きな傷は負いませんでしたが、それは言葉の裏にある事実確認、リサーチを厭わなかったからだと思います。と言えば格好いいですが、一種の防衛反応というか、これはヤバイのではというカンみたいなものが働いたような気がします。

 さて、市の遊休地を活用した太陽光発電事業に関して、近隣住民から苦情が寄せられました。当初、担当課に善処をお願いしたのですが、方向性が見えませんでしたので、一般質問で取り上げてみました。
 いずれにしても、再生可能エネルギー事業の推進は良いことだから協力するが、近隣住民の理解は業者の方で得てください、といった市の姿勢が明らかになりました。事業によってのリスクは端から考えていなかったようです。

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◎工藤 篤議員
 ここ数年、再生可能エネルギー分野に進出してきているエネルギー事業者が多くなってきていますが、その中で遊休市有地を借りて、太陽光発電事業に取り組んでいる事業者がおりますが、市としてはどのような考え方の下で市有地を貸与しているのかを教えてください。

○経済部長
 エネルギーにつきましては,地球温暖化問題、それから東日本大震災による福島原子力発電所の事故を経る中で,環境問題に加えまして,安全性や経済性に対する議論も高まるなど,取り巻く環境は大きく変化をしてきております。
平成24年に「固定価格買取制度」が開始されるなど,全国的に再生可能エネルギーの普及拡大に向けた取り組みが進められております。

 市としましても,地域の恵まれた自然環境や気候的にも寒冷地でありながら,比較的降雪量が少ないといった自然特性から得られる再生可能エネルギーを有効活用していくということは重要であると考えておりまして,太陽光発電事業者に対する遊休市有地の貸付けにつきましては,この考え方のもと民間事業者への支援の一環として,遊休財産の有効活用も兼ねて実施しているものであります。

◎工藤 篤議員
 再生可能エネルギーの有効活用は、日本全体としても取り組んでいかなければならない課題ですし、大間原発訴訟に踏み切っている当市にとっては、太陽光発電事業はもとよりその他の再生可能エネルギーの推進にも力を注いでいくことは非常に重要なことだと思います。
 そういう意味では市の考え方、取り組みについては十分理解できますし、賛同する者です。

 それで、太陽光発電事業は資料によりますと4カ所ほど行われておりますが、事業を進めるに当たって住民説明会等は行われたのでしょうか。

○経済部長
 現在,旧学校用地など4箇所の遊休市有地におきまして,エネルギー事業者が太陽光発電事業を行っているところでありますが,市では事業者に対しまして,事業を着手前に近隣住民などの理解を得るということを要請しておりまして,事業者におきましては近隣住民などを戸別訪問し,事業の説明などを行っているところであります。

◎工藤 篤議員
 一堂に会しての住民説明会はなかったということです。
 市としては、そこまでは必要なかったということなのでしょうか、その判断の根拠は何でしょうか。

○経済部長
 市といたしましては,事業者に対しまして,事業着手前に近隣住民などの理解を得ていただきたいとしているところでありまして、その手法につきましては立地場所の状況も色々異なりますので,基本的には事業者の方にお任せをしているというところですけれども,事業者においては近隣はもちろんのこと町会の関係者へ説明を行ったりしておりまして,市としましても,地域審議会で情報提供をしてきております。

◎工藤 篤議員
 事業者の判断を優先したということであります。
 それでは、事業を推進するに当たって、リスク、例えば近隣の住環境に悪影響が生ずる場合もあるということを事前に承知していましたか。
 また、エネルギー事業者から市にそれらに関する説明がありましたでしょうか。

○経済部長
 いずれの箇所につきましても、施設の設置にあたり、その時点に当たりまして事業者の方から周辺に住まれている方々への生活環境へ影響を与えるような、お話はなかったところでありますし、市といたしましても、その説明の際には触れてはおりません。

◎工藤 篤議員
 再生可能エネルギーでは風力発電、太陽光発電等がありますが、風力発電については「風車騒音」、いわゆる「低周波音」による「頭痛」「吐き気」「めまい」「平衡感覚の喪失」「不眠」「イライラ」「不安感」等の健康被害が取りざたされております。

 太陽光についても、例えばパワーコンデショナーや配線から漏れるノイズが、目安として半径100メートルの近隣のアマチュア無線やラジオ等の電波受信に影響を与えることがあると言われております。
 折角の事業が、市民の住環境に悪影響を与えるとしたら一考を要すると思いますが、いかがでしょうか。

○経済部長
 色々な影響、多発という状況ではないにしろ事例もございますので、今後市といたしましても,事業者の方へ遊休市有地を貸し付けるにあたりましては,全国の様々な事象なども調べ,考えられる問題やその対策について知識を深めながら,いずれにしましても事業者とともに,近隣住民の方に対して丁寧に対応してまいりたいと考えております。

◎工藤 篤議員
 今後については分かりましたが、例えば、いま取り上げたような住環境の悪化が生じていた場合は、事業者の事情聴取、さらに改善についての責任を果たすよう指導するという理解でよろしいでしょうか。

○経済部長
 市も貸し主としての立場もございますので、指摘の点も含めきちんと丁寧に対応してまいりたいと考えております。

◎工藤 篤議員
 分かりました。それではこの項を終わります。


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# by atsushi-kudou | 2017-02-04 15:41